会長あいさつ

第23回北日本看護学会学術集会 学術集会長
秋田大学大学院医学系研究科保健学専攻 教授
佐々木 真紀子

第23回北日本看護学会学術集会は、15年ぶりに秋田県で開催させていただくことで準備を進めてまいりましたが、今年初めから国内外で新型コロナウイルス感染が拡大する状況となり、今回は初めてのWeb開催に変更させていただくことにいたしました。

学術集会のテーマは、「看護職の健康を支えるためのストラテジー」です。良質な看護の提供には看護職の健康が土台となります。私たちは2000年ごろから看護職の健康管理を中心に共同研究を続けておりますが、看護の職場にはさまざまな健康リスクがあります。図らずもCovid-19感染拡大は医療従事者における健康リスクの大きさと健康管理の必要性を強く認識させられる事象となっております。
看護の職場におけるリスクを低減するためには、看護の専門教育が開始する基礎教育機関における対策や、看護の職場の組織的な対策が必要なことも様々あります。今回は、看護職の健康リスクに対して、積極的な対策を検討したいと考え、ストラテジー(戦略)をタイトルにさせていただきました。

特別講演では、アレルギー専門医・指導医の矢上晶子先生(藤田医科大学)からアレルギー疾患の診断・治療の最前線をテーマとしてご講演をいただくことにしました。現在、国民の二人に一人が何らかのアレルギーがあるといわれています。看護職においてもアレルギーの罹患率が高まっている中、職業性アレルギーの観点からも大変関心を持っていただけると思います。
また教育講演では、健康に働き続けるための心のケアについて、心理学の立場から佐々木久長先生(秋田大学)にご講演いただきます。

シンポジウムでは「看護の職場における健康管理」をテーマに、看護職に多い健康障害や職場に関連する危険因子を明らかにし、個人や病院組織、看護基礎教育機関がどのような対策を行うべきか、また可能なのかについて、臨床現場の現状や研究などをもとにシンポジストの方からお話しいただき、今後の看護職の健康管理への理解を深めることに役立てたいと考えております。

また、初心者向け看護研究セミナーを企画しています。看護研究の基礎的な知識や自分の疑問を研究としてどのように取り組んでいくのかを具体的に講義いただきます。

会期は10月31日(土)から、オンデマンドで11月8日(日)までです。一般演題でお申し込みいただいた方の発表原稿も期間中掲載させていただきます。現地で意見交換はかないませんが、ご登録いただいた参加者の方は、Webの公開期間中にご都合に合わせて視聴ができます。制限された環境の中での開催ですが、是非ご参加いただけましたら幸いです。